コルヒチン

痛風の痛みを和らげる薬コルヒチン

コルヒチンは1964年より使用されている痛風治療薬で、いくつか存在している治療薬の種類の中でも痛風の発作を抑制させる作用に優れていることが特徴です。

 

コルヒチンは白血球の働きを弱める作用がありますので、それによって痛風発作を改善できます。

 

 

痛風による発作が起きたとき、または起きそうなときに早期に服用することで痛みを抑制できます。

 

 

痛風の場合には関節内に尿酸結晶が折りだしてしまうことで、白血球がそれを攻撃することで痛みが生じます。

 

 

白血球が尿酸結晶を攻撃したときに炎症が発生して、その部分が痛みが生じることや腫れるなどの症状が現れます。

 

 

コルヒチンの作用によって白血球の働きを弱めることが可能となりますので、関節内での尿酸結晶を攻撃する力が弱まるために炎症を生じにくくする効果があります。

 

 

服用のタイミングとしては、早めに飲むことが大切で、発作が起きてから一定の時間が経過してしまうことで効果を得られなくなります。

 

 

発作が発現してから数時間以内に飲んだときには、90%以上の割合で効果を得ることができます。

 

 

発現後24時間以上が経過した後に服用したときには、有効率は75%に落ちることがわかっています。

 

 

医薬品としての効果はあくまでも痛みを抑制させるというもので、痛風の症状そのものを治療できるものではありません。

 

 

そのためにあくまでも応急処置用の医薬品として認識しておくことが大切で、コルヒチンの服用だけの単独治療は良い方法とは言えません。

 

 

医薬品を服用することに加えて、尿酸値を下げることや食事療法などを組み合わせていくことで、痛風を発症している根本的な原因を改善させることも大切になります。

 

 

痛風の治療薬として使用されているキサンチンオキシダーゼ阻害薬の場合には、血中の尿酸値を低下させる作用があります。

 

 

このような医薬品であれば尿酸値を下げる作用がありますが、コルヒチンには痛みを和らげるだけで尿酸値に影響を及ぼす作用はありません。

コルヒチンの服用方法

錠剤は10mgの1錠型のみとなっており、成人の場合には1日あたり3〜4mgを6回から8回に分けて飲みます。

 

 

痛風の発作を予防するために服用するときには、1日あたりにつき0.5〜1mgを服用します。

 

 

長期間にわたって継続的に服用することは推奨されておらず、発作の予防のために飲むときには、早いタイミングに飲んでおくことで高い効果が得られることがわかっているために、違和感を感じたときに飲むことがおすすめとなります。

 

 

この医薬品には痛風の発作を高い確率で抑制できるものである反面、副作用が生じることに注意をしておく必要があります。

 

 

痛風の痛みを抑制させるためには、消炎鎮痛剤が用いられることも多く、腰痛や頭痛の痛みを和らげるときに用いられるものと同じです。

 

 

良く使用される消炎鎮痛剤としては、NSAIDsのロキソニンやボルタレンや、アセトアミノフェンがあります。

 

 

これらの医薬品にも副作用が生じる可能性はありますが、総合的に考えると安全性が高い医薬品であると言えます。

 

 

従って、痛風の発作を抑えたいときには、まずはこれらの消炎鎮痛剤を使用することが一般的な治療法となります。

 

 

消炎鎮痛剤を服用した結果として、痛風の発作を抑えることができないときにコルヒチンの使用を検討する流れとなります。

 

 

使用するときには、副作用について理解しておくことが大切で、副作用の発症率は全体の4.65と報告されているために、頻度は高いものとは言えません。

 

 

代表的な症状としては、下痢や脱毛、じんましん、胃腸症状などが挙げられます。

 

 

アルカロイドに属する医薬品のために、毒性があることがわかっており、医師の指導の下で服用する必要があります。

尿酸濃度が高くなる理由と痛風で生じる痛み

コルヒチンというのは痛風に用いられる薬です。

 

 

イヌサフランというユリ科の植物の種子に含まれる、アルカロイドと呼ばれる化合物の一つで、はるか古代から痛風に用いられてきた記録が残っています。

 

 

痛風というのは、血中の尿酸濃度が高くなることで起こりやすくなる病気です。

 

 

尿酸は、タンパク質やプリン体の代謝で生じる物質ですが、ほぼ不要物であり、ヒトはこれを尿とともに対外に排泄しています。

 

 

そのため尿酸という名前があるのですが、実はこれは水にかなり溶けにくい物質です。

 

 

水に溶けにくいものを尿として排泄しようとするわけですから、なかなか大変だろうということは理解できるでしょう。

 

 

普段であれば何とか対処できているのですが、タンパク質やプリン体の吸収量が多くなった場合、はっきり言えばそういう食べ物、飲み物を多く摂取し、それが継続した場合、尿酸の尿への排泄が追いつかなくなってきます。

 

 

血中の尿酸濃度が高くなってくるわけです。

 

 

そして、血中尿酸濃度があまりに高くなると、ついに血中にも溶け切れなくなってきます。

 

 

どうなるかというと、尿酸が析出してくるのです。

 

 

とくに析出しやすいとされる部位が足の親指の付け根や関節で、ここに尿酸の結晶が析出します。

 

 

どうなるかはだいたい想像つくでしょう。

 

 

体内で、固体の結晶が析出してくるわけで、痛みを生じることになります。

 

 

どれくらい痛いかというと、その病気の名前が示しています。風が吹くだけでも痛いといわれるくらいの痛みです。

血中尿酸値を超えないように生活習慣の見直しをしましょう

ということで、痛風にならないためには、血中尿酸値に気をつけましょう。

 

 

正常値は7.0mg/dL以下です。

 

 

これを超えている人は、カロリーに気をつけた食事をし、アルコールは控えるとともに水分は十分に摂取し、運動をするなど、生活習慣に気をつけたほうがよいでしょう。

 

 

ちなみにアルコール飲料の中でもビールにはとくに多くのプリン体が含まれています。

 

 

ですから、尿酸値が気になる人はビールを控えたほうがよいでしょう。

 

 

最近では、同じビールでもプリン体をカットしたものが発売されていたりします。

 

 

確かに普通のビールよりはマシですが、アルコールそのものの代謝でも尿酸は生じますから、プリン体カットのビールだからといって、あまりに飲みすぎるのは禁物です。

痛風の痛みが起こる原因と痛みを抑える薬コルヒチン

さて、痛風の話をしましたが、コルヒチンは痛風の薬として使われています。

 

 

風が吹くだけでも起こるような痛みにさえも効くのだから、さぞかし強力な鎮痛薬なのだろうと思われるかもしれません。

 

 

しかし実際にはそうではありません。

 

 

この薬に鎮痛効果そのものはほとんどありません。

 

 

ではいったいどうやって効いているのかというと、それは痛風の痛みの起こる原因にあります。

 

 

通風発作時には、その部位に白血球が集まってきていることが分かっています。

 

 

コルヒチンには、白血球が集まってくるのを阻止する働きがあるのです。

 

 

このような原因で痛みが起こるのは痛風に特異的なものですから、コルヒチンは痛風には効くけれども他の種類の痛みにはほとんど効果がないのです。

 

 

また、尿酸値をそのものを下げるような効果も全くありません。

 

 

ところで、コルヒチンはアルカロイドと呼ばれる化合物の一つだと最初に書きましたが、アルカロイド化合物には毒性の高いものが多く含まれています。

 

 

これも例外ではなく、白血球の集積を阻害する以外に、細胞分裂を阻害するという、結構驚くべき作用も持っています。

 

 

ですので副作用も強いですし、間違って多量に服用すると死亡に至ることさえあります。

 

 

これは薬としてのコルヒチンだけでなく、当然のことながらもともとそれが含まれるイヌサフランの種子でも同じで、ほんの数個でも食べると命にかかわります。