コルヒチン

痛風発作(急性痛風関節炎)の症状を和らげる薬コルヒチン

コルヒチンは、痛風の特効薬として知られています。

 

 

痛風は、別名、急性痛風関節炎とも呼ばれますが、これは、血液中の尿酸値が高い状態つまり高尿酸血症の状態が継続することで発症します。

 

 

高尿酸血症は、尿酸の産生が過剰になったり、尿酸の排泄が低下したり、その両方であったりすることが原因で生じる疾患です。

 

 

検査値で言うと、70mg/dl以上を言います。

 

 

尿酸の産生の過剰は、食事から、プリン体と呼ばれるものが多く含まれるのものを過剰摂取すること、また内因性のプリン産生の増加、プリンヌクレオチドの分解が亢進することで引き起こされます。

 

 

高尿酸血症の状態は、痛風発作、痛風結節、腎障害、尿路結石など、様々な疾患を引き起こす可能性がありますが、その中でも、痛風発作はよく知られた疾患です。

 

 

痛風発作に対する薬剤には、コルヒチンの他に、非ステロイド抗炎症薬、経口のステロイドが用いられますが、その中でも、コルヒチンは代表的な薬剤です。

 

 

薬剤は、痛風発作が起こった時に服用する、というイメージが強いですが、実際は、予防薬としての効果もあり、効能は、痛風発作の寛解、及び予防です。

 

 

作用機序としては、痛風発作時には、局所に浸潤した白血球の尿酸貪食作用及び貪食好中球の脱顆粒が上昇している状態であるため、コルヒチンが白血球、好中球の作用を阻止することで、その薬剤の効果を発揮します。

 

 

薬剤の規格は、0.5mgで、形態は錠剤のみです。

コルヒチンの用法・用量と副作用について

薬剤の用法、用量は、1日3から4mgを6から8回に分けて服用する、となっています。

 

 

また、服用方法には2通りあり、痛風の発病の予防として服用する場合には、2日0.5mgから1mgを服用し、発作が起こりそうな予感がある場合には、1回0.5mgを服用します。

 

 

その他、コルヒチンと、その他の鎮痛薬を併用する場合は、その薬剤を中止せず、継続服用することが必要です。

 

 

腎機能障害のある場合は、その使用に注意が必要で、腎機能の状態を現す、クレアチニンクリアランスの値によって、用量を減量して服用する必要があります。

 

 

腎機能障害の中でも透析を受けられている場合ですが、薬剤は、尿中排泄率が低く、基本的に頓服で用いられる薬剤であるため、1回の服用量は、減量の必要はないとされていますが、蓄積して、ミオパチーと呼ばれる、筋肉が萎縮することによって起こる、筋力の低下の状態を引き起こすという報告もあるので、注意が必要です。

 

 

また、腎機能障害だけでなく、肝機能障害のある方に使用する場合も注意が必要です。

 

 

腎機能障害、肝機能障害のある方は、どちらも、副作用を発現する可能性が高く、その使用には、十分注意をする必要があります。

 

 

高尿酸血症治療薬に関する薬剤以外の併用薬がある場合には、更に注意が必要で、薬剤を併用することができない場合もあります。

 

 

例えば、肝臓、腎臓に障害がある方で、更に、肝代謝酵素と呼ばれる、CYP3A4という酵素を強く阻害する薬剤、または、P糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の方は、コルヒチンを併用することによって、その血液中の濃度が上昇し、とても危険であるため、薬剤の併用はできない、とされています。

 

 

他に、薬剤を服用を避けるべき方は、この薬剤に対して、アレルギーがある方、妊婦の方や、妊娠している可能性のある方です。

 

 

催奇形作用が報告されているため、妊婦、授乳婦の方は、この薬剤は服用できません。

 

 

薬剤の副作用としては、顆粒球減少、白血球減少、血小板減少など、血液に関するもの、横紋筋融解症や、ミオパチーなど、筋肉に関するもの、末梢神経障害などの他、身体の痒みや、発疹、下痢や悪心・嘔吐、腹痛などが挙げられます。

 

 

薬剤を服用開始して、普段と変わったことがあれば、医師や薬剤師にすぐに相談することが必要です。